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おやじぎゃぐ講座(中級編)

 皆さん方は、おやじぎゃぐなんて作れないよなどと口ぐちに言います。しかし、最初はみなそうなのです。プロセスを踏んでいけば誰でも作れるようになるのです。いよいよここからはぎゃぐの作り方に入りますよ。さあ、一緒に学んでいくこととしましょう。

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ステップで見るおやじぎゃぐ
 
 
STEP1 周りのものはすべてネタである

 ネタがない。よく初心者の皆さんは言います。しかし、実はまわりにあるものはすべてネタなんです。
 台所にぽんと置かれた「ごはんですよ!」や、あなたのお部屋にふにゃっと転がっているミッキーマウスのぬいぐるみ、何で買ってしまったんだろうと、いまさらながらに思う「会津磐梯山」のテナントもみーんなネタになるのです。



 STEP2 初心者は前か後ろを狙え

 「ネタを選んだら、次にそのネタの言葉の前か後ろに注目します。どちらかに何かしらぎゃぐへのヒントがあるものです。
 濁点があるものは濁点をとり、またア段の言葉(ア・カ・サ・・・)なら、ア段の違う言葉に置き換えてみるのです。
  
「定規」⇒「しょうき」
  「定規を買ったら、じょうきん100万円!」


 上の例は「じょうぎ」の濁点をとって、賞金という言葉にあわせ、かつうしろに「ん」をつけてぎゃぐとして成立させた例です。 これを約1~2秒程度で(実際に測るとわかりますが、2秒でも遅いくらいです)、目に入ったものをすばやくぎゃぐに仕立て上げるのです。
 でも、そんなに練習する機会はないし、不十分なまま相手に見せたら、それこそ自信をなくす・・・
 そう思うあなたは、テレビを相手に練習してみてください。めまぐるしく変わるやり取りに出てくる言葉をキーワードにぎゃぐを作ってみるのです。
 自分のペース・趣味・関心に応じて選び、作ってみるといい刺激になりますよ。



 STEP3 無理して使ってはならない

  初心者にありがちなのは、良い作品ができたからといって、話の展開や雰囲気を考えずにそのまま勢いで口走ってしまうことです。
 先ほど2秒でも遅いと書きましたが、流れ上無理と思ったらやめることが一番です。タイミングを逸したおやじぎゃぐは、本来の寒さとは違う寒さが、周囲を襲うこととなります。話の流れに乗っかったものでなくてはならないのです。

 おやじぎゃぐは生き物であると理解しておきましょう。
 
 どんなに機敏に対応できても、実際に使うのは8割くらいで、残り2割はボツと思うべきです。ただし、ボツといっても無駄になるわけではありません。それらは賞味期限があるわけではありませんから、次の機会にストックできます。裏を返せば、このストックがのちのち、すばやい対応ができるようになる秘訣にもなるのです。
 もっとも、流れに乗り遅れても挽回できる上級テクニックもあります。
 「いやさ、さっきパンダ見て、パンダ(何だ)これはって思ったんだけど」などと懐古的に語る技法です。しかし、ある程度熟達した人間がすべきことで、あまりおすすめはできません。



 STEP4 フォローは忘れずに

  言っただけで満足してはいけません。そのあと、誰かが必ず「寒い」といいます。
 その頃を見計らって、その人が言うか言わないかのところで、「おあとがおさむいようで」といいましょう。それがおやじぎゃぐらーのマナーなのです。
 以上がごくごく基本的なおやじぎゃぐ作成法です。もちろん、これがおやじぎゃぐのすべてではありません。むしろ、個人の努力や工夫によってできる「味」は、この比ではないほど大きな割合を占めるものです。
 ある程度、マスターしてきたら、自分なりの味やスタイルの確立をめざすといいでしょう。

 今回はここまで。おあとがおさむいようで。